お斎の席が、同級会?
父の葬儀が終わって、お斎席での出来事でした。
兄が喪主 私はその弟。 兄はお斎席での挨拶も終り、気の集中が途切れた様であった。
参列者に酒を接いでまわり始め、子供の頃、亡き父に散々叱られた小学校の同級生4人ほどの席に回った時に悲劇が起きた。
懐かしさのあまり同級会の宴か、お斎席か区別が付かなくなったようである。
声高に「遠足の前日徒党を組んでのサクランボ狩り」「朝礼で小便を漏らした」あたりまでは、大笑いですんだ。悪酔いした一人が「あの世の幸せは、戒名の是非、お布施の額とお経の長さ」「坊主丸儲け!」兄が「もっともだ!」 一同シラ~... そんなに大勢(35人ほど)ではない。僧侶は、じーっと下を向いていた。
年老いた母と私で兄を廊下に連れ出した途端、母が背伸びして兄の頬に一発、バシッ!
母は、僧侶はじめ一人一人に涙をぬぐいながらふらつく足で回った。兄もそれに従った。 「バカ息子!気が切れちゃって とんでもないことしちゃって」 何回繰り返したのだろうか、母の姿は弱々しかったけど強かったです。
翌日お寺に挨拶に行く風習があった。ご住職の顔をまともに見ることもできずお詫びを述べた。
その時ご住職がニッコリと曰く 「般若湯は魔物ですね」
帰路に着いた車中、兄は無言で ずーと 遠くを見ていた。
長野市 男性 38歳







